さんとの対談本 『だましの技術!』(メディアファクトリー刊) が、無事に刊行されました。
大きな書店にいくと平積みになっているはずです。
たぶんサブカルチャーのコーナーなどにあるのかなと。
私の拙著の内容が、対談という形になるとこんな感じという… 一般向けの内容なので、かなりサクサクと読めるかとは思いますが、詐欺はともかく、マジックを実際に演じることを目的としている方であれば、何度か読み直すことでいろいろと新たな発見があるかもしれません。
多田文明さん (この方の本は本当におもしろいですよ!) や、私の知る人ぞ知る拙著を手に取る (もしくは再読する) きっかけになってくれたらいいなと。
千円でお釣りがきますので、よろしくお願いします。m(__)m
先日ある会でジョン・スカーニー氏 (ターベルコース・イン・マジックや、カード・カレッジ日本語版の表記ではスカーンとなっています) の名作 『トリプル・コインシデンス』 を取り上げました。
基本的にはmML35号で取り上げた、私のバージョンを説明したのですが、ワークショップ方式で4名に演じてもらうことで、また新たな発見がありました。
普段はせいぜい自分の演技を映像に撮ってチェックし、実践で体感しつつデータを取るしかないのですが、人が同じトリックを演じている様子を生で見ると、本当に色々な部分が鮮明に見えてきます。
先日ライルとガルシアのトリックについて触れましたが、その収録の経緯はさておき、二人の作品の解説における微妙な違いは、実際の演技においてはかなり大きな違いとなって現れることが想像できます。
スカーニー氏の同作品は、これまでにも何度か日本語になってきましたが、紹介者や訳者によって、またその本のコンセプトによって、内容が微妙に違っています。
今回チェックした中では、高木重朗氏の名著 『トランプの不思議』 における解説が正解 (どの部分なのかは自分で考えてください) なのだと、あらためて感じました。
※おそらく原典である 『スターズ・オブ・マジック』 にかなり忠実なはずです。東京堂出版の 『カードマジック事典』 にも収録されていますが、説明は1ページもないため、見逃している方が圧倒的に多いと思います。
結局のところ、毎回感じるのはマジックを演じることの難しさと奥深さです。
また適切に演じたとき、この名作が本当にパワフルであることも再再再… 度実感することができました。
マジックはやっぱりライブなのです。
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