賀正

十何年ぶりかの初日の出を拝みました。 んーっ、我々人間が勝手に初日と呼んでいるだけではありますが、なんとなく有難い感じがします。

さて、K-1ですが……無論地上波で観ているだけなので、興行自体の盛り上がりは存じ上げないのですが、まずは3時間無駄だったかと。 ホント、テレビってヤツは難しいですよね!

で、結局個人的MVPは昨年に続いて所英男。 この人本当に年末に強いですねえ。

曙はある意味一番インパクトがあったかと。 いっそのこと毎年記録を更新してほしいものです。 ボビーはマッチメイク自体が酷すぎたかなと。

昨年のベストトリックの内一つを思い出しました。 ニック・トロストの 『カードマンズ・パズル』 です。 私は佐藤喜義さんに見せてもらいましたが、氏の話では二川先生に見せてもらったそうなので、そのうち 『ザ・マジック』 等の冊子で解説してくれるかもしれません。 現象自体はヴァーノンの 『カード・パズル』 を絵札のみで演じるような感じで、方法論もシンプルな傑作です。

ちなみにトロストの有名な作品に 『マッチング・メイト』 等と呼ばれる作品群があります。 バラバラの6組の絵札が、全てメイトカードに揃ってしまうという現象です。 おそらく日本で一番有名な手法は、故高木重朗の 『カードマジック』(東京堂出版) の中に 『絵札のパーティー』 というタイトルで解説されているものでしょう。 以前二川さんも 『マジックハウス』 の何号かで特集を組まれていましたし、 『トランプタイム』(フォーサイト) や、庄司さんの新刊では、私のアイデアが使用されています。 ※DVD 『モダクラ劇場2』 でも、違ったやり方を発表しています。

原点をチェックしていないので、どちらの作品のプロットが最初なのかは分かりませんが、とにかく後世に残る傑作なことは間違いないでしょう。

さて、拙著 『人はなぜ簡単に騙されるのか』 ですが、ボナ植木、ヒロ・サカイの両氏にブログ上で取り上げてもらい、好意的な評価をいただいたようです。 実力派のビッグネームの方に感想をもらえるのは素直にうれしいものです。ありがとうございました。 その他にも複数の方からメールやFAX等で、ご意見感想をいただきました。みなさん本当にありがとうごさいます。この場にて御礼申し上げます。

それでは今年も(は?)良い年でありますように!  

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