本当に月日というヤツだけは黙っていてもどんどん通り過ぎてゆくものです。
『ゆうきともからのお知らせ2』 を始めたのが一月の末だったので、ほぼ一年ということに。また、実際にはそれに先立って 『ゆうきともからのお知らせ』 をスタートさせていたので (そちらがいつからだったのかは、もはや定かではないのですが) いずれにしてもワープロが壊れて以降、ほぼ十年ぶりにキーボードに向かい、ある意味文章のリハビリをしていたわけです。
それまでおよそコンピュータなるもの (ファミコン含む) と、まったく縁のない生活を送っていたのですが、昨年末新書の企画が立ち上がったため、分量的にとても手書きでは対応しきれないことに気が付き (いやあ昔の人は本当にえらい!) なんとか原始人なりの体裁を整えたのでありました。
ただ機械に対するモチベーション自体は相変わらずなので、ワープロ機能と、最近少し覚えたメール機能をなんとか活用するのが関の山なので、わたしとコンタクトする際にコンピュータを介する方は、くれぐれもご用心ください。
まあいずれにしましてもコンピュータや書籍の件を含めまして、いろいろとチャレンジの多い年となりました。mMLもおかげさまで2年目に入り、会員の方も順調に増えております。カードマジックの広大な海からすると、せいぜい小学生の中学年レベルではありますが、これまでの18号分の内容を本当に理解できて (かつ実践できて) いれば、正直なところプロとしても遜色はないでしょう。
※つまりプロの場合、要求されるのはもっと別次元のことだということです。しかしその反面、先日も某有名マジシャンが話していましたが、「最近の人はあきれるほど基本的なマジックの知識がない」 というのもまた現実のようです。
mMLでは、基本的なカードの扱いや最低限の知識という意味においては、だいたいクリアーしたかと思われますので、今後はより細かい技法や、あえて触れてこなかった原理やアイデア、抑えておくべき有名作品などを中心に解説してゆきたいと思います。
なお、mMLは映像教材なので、どうしても哲学的な部分はカットされがちですし、仮に生かされていても見逃しがち、聞き逃しがちです。トリックの手法や原理、手順はもちろん重要なのですが、ある意味それ以上に大切なこと (前提) を伝えることは困難です。宣伝をかねてですが、そういった部分はぜひ拙著 『人間はなぜ簡単に騙されるのか』 をご覧ください。
ここからは今月観て書きそびれていた映画について。
乙一原作の 『暗いところで待ち合わせ』 まだやっているかどうかわかりませんが、個人的には満足。まだ原作は読んでおりませんが、乙一を知らない人にも勧めやすい映画です。主演の田中麗奈 (別にファンではないのですが) が好演してます。
『ソウ3』 非常にススメにくい映画。前作、前々作のお好きな方はいいんじゃないでしょうか? 残酷度はアップしておりますが、ストーリー自体はかなり強引ですし、作品の出来としてはあきらかに落ちてはいます。 『13金』 とはいいませんが、さらにまた続きそうですし、そうなりそうな予感。一作目のコンセプトが好きだった方には、まったく違った作品になっていますのでご注意を。
『武士の一分』 山田時代劇は 『たそがれ清兵衛』 以来。しかしコイツを観たら二作目の 『隠し剣鬼の爪』 が観たくなりました。 ストーリーはもう、驚くほどシンプル。無論殺陣のシーンもすばらしいのですが、日常の淡々としたシーンが本当に良い。オーソドックスな中に最高の職人芸を感じさせる、万人にオススメできる一本。
さて、今夜は格闘技を観ながら年越しです。どんなヒーローが生まれるのか楽しみ。
それと今年の頭に “昨年見聞したベストトリック3” というのを書いたような気がするのですが、2006年に関しては…… 今思い返してみてもすぐには出てきません。やはり歳なのでしょう。 というわけで思い出せたら来年書きます。
それではみなさん良いお年を。
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