夜のショーは一般のお客様を8人招待してのプチ・パブリックなスタイルを採用。
そもそもマジックの適切な観賞の仕方? とでもいうべきものは、マジシャンの最も不得意といえる部分です。
ワークショップ 「ともの会EX」 をはじめとして、庄司さんや私が主催するレクチャーなどでは常々話していることですが、ライブ会場では一般観客の反応を観察すること自体が、我々人前で演じる人間にとっては大切な勉強となるのです。
「新ゆったりとクロースアップ」 では初めての試みですが、昨年の 「マジックセミナー」 で試験的に行ってみたところ、実際にショーの盛り上がり方も良く、好評であったので今回以降はこの形で続けてみる予定です。
18時45分。
MCである庄司さんによる楽しい 「枕」 により、会場が十分になごんだところでショーの始まりです。
1番目は齋藤修三郎さん。
最初のトリックは、最近マニアの間で話題になっている 「タイニープランジャー」 ですが、最初に私に見せてくれたのは斎藤さんでした。
適切な長さの手順にまとまっており、安心して楽しめます。
続けてすしネタやチョコレートを使用したユニークな当てものが続き、
最後は都道府県のカードを効果的に使った記憶術のデモンストレーション。
元々賢いマジックを見せてくれる方でしたが、最近は自分のキャラクターを生かした楽しい演技を見せてくれて、頼もしい限りです。
2番目は紅一点。
2000年のFISM入賞者でもあるゆみさんですが、今回はわざわざ三重からの参加です。
まあ、普通に仕事しながら、主婦もこなした上で、さらに世界中のコンベンション (もしくはオカルトスポット ^_^;) を飛び回っている彼女にしてみれば、ちょっと散歩… くらいの感じなのかも。 (^^♪
涼しげな浴衣姿でのファンカードで会場を魅了し、
優雅な 「お椀と玉」 の演技で締めてくれました。
昼間の 「セッション」 で見せてくれた 「6枚ハンカチ」 の時も感じましたが、しっかりとしたスライハンドというバックグラウンドを持つ人の演技は、やはり気持ちの良いものですね。
そうそう、MCである庄司さんは、当然毎回出て来て演者を紹介するのですが、これがまたなかなか見事でしたね。
たぶんキチンとしたマジックはゆみさんの時しか演じていないのですが、ショーの冒頭での 「枕」 によって、会場のお客様全員が氏のキャラを理解したタイミングでの、まともで (おしゃれな) ワントリックは、効果抜群でした。 (^_^)v
3番目は特別ゲストである小川しげるさん。
内容は 「mML8周年記念号」 で演じていただいた 「リングとロープ」 や、「カード釣り」、「ドリルを使ったコイン・スルー・ザ・テーブル」 や 「スライディニ・シルク」 などですが、今回はそれらに加えて 「5本リング」 を披露してくれました。
で、今回のショー締めはワタクシゆうきが務めます。
いわば大トリなのですが、実はこれまでの 「新ゆったりと」 では初めての経験。
自分主催の会ですから、多少こけてもまあ ^_^; それほど問題はないわけですが…
やはりちょっと緊張しますね。
元々斉藤さんや小川さんに長めに演じてもらう予定でしたので、私は10分程度の 「失敗のない演技」 を心がけていたのですが、つい二日ほど前に “うっかり” 新ネタを構成してしまい、どうしても今回の理想的な人数の会で 「試したい」 願望に駆られます。 (^_^;)
大先輩のボナさんを見習って、自分の持つ技量の50パーセントだけで達成できる段取りを組んでおきます。
結果は大成功。(^^♪
最前列の一般客8名のリアクションは予定どおり。
新ネタに関しては鈴木さんや藤原さんにも褒めていただきました。
時間はちょうど20時。
正規のプログラムは終了ですが、ここから先の懇親会にも裏プログラムが…
「新ゆったりと」 はもう少し続きます。
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