今回はいきなり第九弾です! 後ほど補足させていただきます。
続 Jマスター 2005/12/05
おかげさまで 「JANKENマスター」
(以下Jマス)の売れ行きは順調のようである。
一見して難しいテクニックを使用してはいない
ということで、講習会等で実演すると結構売れ
たりもするのだが、実はこのコーナーでも幾度
となく(さりげなく)触れている様に、うまく
盛り上げる為には、スライトとはまた違った
演出上のテクニックが要求されるといった、
ホントはナカナカ難しいトリックなのである。
と、ここまで書いておいてなんだが、今回
はその点に関しての細かい演出について触れ
ようというのではない。私から直接 「Jマス」
をお買い上げ頂いた方たちの感想を聞いている
と、一段目と二段目で使用するネタが、個人的
に(ある感覚器官が弱いため)そのままでは
チョット使いにくいという方が結構存在する
ということに気がついた。
無論、個人において自分の使いやすいように
その部分をモデルチェンジしてもらえば良い訳
なのだが、正直この部分のネタを本当にさりげ
なく使いこなせるかどうかという問題は、単に
ネタの良し悪しだけに左右されるものではない。
鬼が金棒を持つぶんには構わないのだが、
自分が猫であることには気づかずに、小判を
一生懸命に集めている方がいる。
集めるだけなら問題はないのだが、同じような
問題を抱えている人にもコレクションを薦め始め
る方がいるから厄介なのである。
良い金棒や小判を手に入れても、正しく
使わなければ意味がない。一般の人が一目で
ネタの存在に気づくような、怪しい演技?しか
できていない方も現実には結構多い。
で、ここで何を言いたいのかというと、
一段目と二段目を省いて、本来の三段目だけを
演じるだけでも、演じ方ひとつでは充分に不思議
なメンタルトリックになりえるということだ。
具体的には、ジャンケンを完璧にコントロール
する方法を発見した。といった演出で話を進め、
「Jマス」 に元々付属されている予言内容を
「本日あなたはどんなことがあっても必ず・・・」
といった具合に書き換えておけばよいのである。
うまい具合にモデルチェンジする自信のない
方や、そもそも(その部分の)さりげない演技
に自信のなかった方は、まずは以上の方法で試
してみることをおすすめしたい。
なにごとも 「ステップ・バイ・ステップ」
趣味を観客とともに楽しみながら続けようと
思っているのならば、無理をしないことである。
さて、以上が昨年の 「Jマス」 プチ情報だったわけですが、説明を省いている部分がありましたので、もう少し詳しく説明します。
上記の内容をさらりと読むと、一見3段目を一回だけ演じるかのようなイメージがありますが、実際にやってみた方、もしくは鋭い方は、ケースによってはそうならない可能性があることに気が付かれたことでしょう。
まったくフェアな状況で、完全勝利してしまった場合です。
無論 「前ふり」 をきちんとしておくことで 「一発勝負」 で終わってもいいわけですが…… この状況からあえて繰り返すことで、さらに強烈なトリックとしての演出も充分に可能なわけです。
そこで、その可能性を生かすためのハンドリングですが、演者のカードを表向きにディスプレイする際に、本来とは逆に並べるようにします。
カードの裏面を示すときは、いったんカードを集めてから、全体をひっくり返して並べればよいわけです。
「完全勝利」 した場合はもう一度演技を繰り返すのですが、ここは本来の並べ方でディスプレイするようにします。
ちなみにもう一つのアイデアとしては、上記のパターンになった際に、2段目として本来の1段目を行うというやり方もあります。この場合は、当然本来の3段目を演じてフィニッシュです。
実はこのタイプの作品は、実践を繰り返せば繰り返すほど、さまざまな手順(楽しみ方)が思い浮かぶものです。 DVD「フォーサイト作品集」 では、私や庄司さんのいくつかの演技パターンがご覧いただけますが、あれはあくまでも解説書を元にした、基本的なやり方であることをご理解いただきたいと思います。
最後に、「Jマス」 はデザイン、カラーを新しくし、「ある感覚器官」 に配慮したバージョンがそのうち発売されます。 これで 「モデルチェンジ」 の必要もなくなりました!
旧バージョンは、すでにフォーサイトには在庫がありません。お持ちでない方は是非今のうちにお買い求めください。
そして旧バージョンをお持ちの方は是非新バージョンもどうぞ! (^^♪
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