気がつくと

今年も半年終わってしまいました。

今年5回目の風邪をいただき、記録更新中のゆうきです。

思考能力がないので第四弾です。

 ミディアム・ディール  2005/12/26

 ホントは書くべきことが結構溜まって

いるのですが、結構微妙で難しいテーマを

扱ってしまい、表現がなかなか厄介なこと

になっております・・・映像やバーの話等。

 という訳で厄介なテーマはもう少し後回し

にさせていただいて、フォーサイトの先月?

の新商品「ミディアム・ディール」について

少しばかり触れておきましょう。(以下M・D)

 基本的にはジャンボカードを使用した予言

トリックなのですが、このプロットとメソッド

に関する正確な歴史については正直わかりません。

 

 私自身は故ドン・アラン氏の考案トリック

かと思っていたのですが、実ははっきりとした

確証はありません。ちなみに「M・D」という名前

は、アラン氏の作品のタイトルである「ビッグ

・ディール」からきています。

 実際のところ、プロット、メソッドともに

シンプルなため、他の人物が同じことを思い

ついていても決しておかしくはありませんし、

考案者とそれを有名にした演者が異なって

いることはめずらしいことではありません。

 またアラン氏のレギュラーカードのみで行う

メソッドに対して、ギミックを使用するものも

いくつか目にしましたが、なかでも感心したのは

ダン・ハーラン氏の「ホット・プリディクション」

という商品で、あるちょっとした工夫をすることで

実際の仕事をする瞬間と、現象が起こる瞬間とに

「時間差」を作ることに成功しています。

 こちらはギミックも良くできており、商品と

しては問題ないのですが、唯一常に使用すること

を考えた際に、耐久性にちょっと難があるのと、

演技を終えた後、観客の選んだカードを元のデック

に(なぜか?)戻せないという弱点があります。

 そこで上記の「時間差」部分だけを生かし、

特殊な仕掛けを使用せずに行う方法を考えて、

実際に何ヶ所かでレクチャーを行ったうえで

当時「UGMの最新情報」にも収録はしたのですが、

(このときのタイトルが「スモール・ディール」)

確認こそできないものの、これはもしかすると

ハーラン氏の原案に戻っただけの可能性もあります。

 また、それは置いておいたとしても、私の方法

では、現象が終わった直後のジャンボカードを、

手からは離せないという弱点がありました。

 ・・・で、ここでやっと「M・D」の誕生に至る

のですが、この作品を考えるにあたって、私の中

での条件は以下のようなものでした。

 1.予言のジャンボカードは、演技の最初

   と最後でハッキリと示すことができる。

 2.観客からの見た目は一組のデックと

   予言のジャンボカードのみに見える。

   

 3.道具は耐久性にすぐれ、リセットが

   やさしくできる。

 4.「ビッグ・ディール」よりやさしい。

 結論から申しますとハーラン氏の「時間差」

の部分は切り捨ててしまった訳ですが、条件に

見合った良い作品にしあがったと自負しています。

 ただし、私や周りのマジシャンが知らなかった

だけで、これまた同じアイデアを誰かが考えて

いたとしてもおかしくはありません。

 

 だってものすごくシンプルなんですもの!

 実際、マジェイア氏によるビデオレビュー

ワイズ・ワークス3)によると、「以前に

まったく同じものを見て知っていた」という

ような記述があり、気になるところではあります。

 もしこのトリックの歴史について詳しい方が

いらっしゃいましたら、ぜひ教えていただけると

うれしいです。

 ところで「ワイズ・ワークス3」やサイトの

動画だけしか見ていない人は知らないと思います

が、商品にはもう一つの手順が付いています。

 

 実は「M・D」ができた当初、様々な使い方を

考えたのですが、そのなかでも評判の良かった

ものの一つです。

 

 一種のサッカートリックなので、私としては

正直あまりオススメできないのですが、うまく

演じると驚くほどの効果を期待できます。

 

 ただしオリジナルの方法とセットの仕方や

ハンドリングが微妙に異なるため、普段観客を

見て演じわけようとすると、結構ミスが多く

なります。両方の手順を試される方はくれぐれも

ご注意を!

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