ホラー2題

昨夜レイトショーで 『エスター』 を見てきましたが、なかなかの秀作です。

サスペンスもうまいし、ちょっとした意外性もあり、ホラー好きの方にはお勧め。

開演時間を待つ間、近くの本屋を物色していたら 『コ○ンマジック上○のコツ50』 なる本を発見。

同じ出版社からは以前カードマジックの本が出ており、コンセプトが面白かったので購入したのだが、良いことも書いてある反面、間違いも多く、ちょっと自分の生徒にはすすめにくいと思った記憶がある。

今回の本の表紙には面識のあるマジシャンの写真があり、パラパラと中身をチェックしたら、中の写真では、なぜか東京堂出版の 『世界のコインマジック2』 に付属してあった “CIGAM” コインが使用されていて、「なぜまたそのコインを?」 と思ったのだが、さらには写真に写っている手の様子がどうもおかしい。

手元のアップの写真がほとんどなのだが、どうにも危うい… どう見ても、まともな技術を持つマジシャンの手には見えないのである。

その段階で結構クラクラしてきたのだが、奥付を見ると、案の定、そこにきちんとした著者の名前はない。

表紙のマジシャンの名前はあるものの、そこには “表紙写真協力” とだけあってこれにもびっくり。(^_^;)

ある意味面白かったので、購入して (購入したのかい!) 少し読んでみたのですが、イメージとしては、素人が急にマジックの本を書かなくてはいけなくなって、何冊かコインマジックの本を取り寄せて、一週間くらいで書き上げました!ってな感じの仕上がりでしょうか。

肝心の50のコツも、「コインを消すには、渡したフリをすることがコツ」 とか、「左手で持ったコインを瞬間で別のコインにするのがコツ」 とか、かなりトホホな状態。

基本的に文章もおかしいし、まっとうなゴーストライターとも思えないのですが…

たぶん購入した本のイラストを元にし、素人が自分の手をモデルに写真にしたとしか思えないような、マジシャンにとっては、ありえないほど不自然な手つきの写真がゾロリゾロリ。

苦笑しながらも表紙の写真をみると、そこにも手元だけの写真があるのですが、やはりこちらはあきらかにマジックをしっかりとやっている方の手なのですね。

まあ、この手の本のこのレベルの企画、商売とすれば楽でいいのでしょうけど… 好きでこの世界暮らし、生活している身としてはなんとも厭~な感じでありました。

クレジットの問題は (とりあえず) 仕方がないとして、読んでも絶対にできないとか、それじゃあ不思議じゃないだろとか、あきらかに間違ってるとか、マジック教本のトンデモ本は元々多いのですが、一見するとまじめを装っているタイプのものでは今年1番かも。

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