「Close-up Maniacs」 というサイトに 「技の名前」 というコラムが掲載されていました。
学生時代のマジッククラブの仲間内で勝手につけていた名称で… とあるスリービングのアクションに対して 「蟷螂拳」 とか、まずいコインバニッシュに対する 「どっちにあるでしょうクイズ」 etc.
前者は学生の発表会にいくと必ず目にする光景ですし、後者はまあ… 一般の人がよく行っているところに、結構な確率で遭遇する機会がありますよね。(^_^.) 実際私自身も同じ名称を使用しております。
問題なのは、それなりにマジックにかかわっているらしい人が (平気で) 同レベルのことを行っている場合でしょうけど。
で、先日のUGMコンベンションでのコンテストで、気になっていたことのひとつを思い出しましたので記録しておきます。
オープニングでコインマジックを演じていた方が結構いたのですが、ほぼすべての方が、両手を肘から曲げて、軽く指を閉じた格好で登場するのです。
まるでウルトラQの 「ガラモン」 や、ウルトラマンの 「ピグモン」 みたいです。
まあ決して自然とはいえない状態ですので、これは結構気になります。
いっそのこと着ぐるみで演じたら40以上の日本人にはウけるかもしれませんが…
一人目はともかく (無論違和感はあります) 二人目以降はコインの出現がいやでも予想できてしまうのです。
オープニングで行うにしても、腕の状態が気にならないようなカバーやミスディレクション、演技途中でのロードなど、何らかの工夫が必要でしょう。
先日来日していたフランスのデビッド・ストーン氏や、イタリアのコインマン、ジャコモ・ベルティニ氏にしても、彼ら独自の必殺技以前に、そういった部分の繊細さにとても感心しました。
基本技法とその使い方、そして全体の流れが洗練されていれば、知っているはずのメソッドでも十分に騙されます。
なにかがわからないまでも、観客に違和感をもたれたら、その分は余分なストレスとなり、あきらかにマイナスとなります。
またコンテストの場合、審査員は多くの演者を立て続けに見なくてはなりませんから、現象が予想されること自体がコンテスタントにとっては、たいてい損となりますのでご注意を。
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