『見破る』こと自体が凄いことじゃあないんですが……

昨日の話を書き終えて、数日前に買った本の一冊を読み始めたらこれがおもしろい。(無論おもしろそうだから買ってしまったのですが) しかもタイムリーなことに、放送作家氏が食いついていた 『TVのチカラ』 という番組に関して、まるまる一章分さいて解説してありました。

「あの番組に出演している○○さんにもゲストに来ていただいたことがありまして、あの番組すごいですよねえ~って、聞いたことがあるんですけどね!」

「なんて言ってました?」

「いやね、ただニヤリと笑ってましたけど…… ん?じゃああれは」

「まあ、無難な対応でしょうね。真相は分かってるはずですから」

 かようにテレビタレントは大変なのです。

たまたま話題になった 『あるある』 で (今更ながら) 「ええ~そんなあ~」 なんて思った方にはオススメです。

 『超能力番組を10倍楽しむ本』 山本弘著 楽工社

一応子供向け (小学校高学年程度以上) ということで、読みやすいですし、単なる暴露本になっておらず (無論ここは読み手側の読解力次第なのではありますが) 物事の正しい (というかより正確な) 見方と考え方を教えてくれる名著です。

個人的には奇術家という立場上、マジックやマジシャン自体がいわゆる超能力者と比較されること自体が不本意ではありますが、そういう部分の記述にも (それなりの) 気使いが見えて好感がもてます。

 主人公のセリフ 

「科学というのは、知識でも地位でも肩書きでも、ましてやお金でもない。 正しい手続き、正しいものの考え方のことを言うんだ。 いくら大学で学位をとった博士であっても、まちがった手続きやまちがった考えで研究をしている人は、本当の意味での 『科学者』 とは呼べないってことだ」

 ↑これが基本だと思います。

個人的には、『エピローグ 映像のウソにご注意』 を何度でも読んでほしいと思います。

ジュニア向けということで、名著 『科学的とはどういうことか』 板倉聖宣著 仮説社 1977年 に並ぶかと。 

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