手際

12日の「特別レクチャー」はなかなか良い内容になったと思います。

2時間で3つのトリックを詳細に解説したので、時間はあっという間でしたね。

いわゆる「マクドナルド・エーセス」の手順は、今回が初解説のものでしたが、このように自分の中だけではなく、他の人間にシェアすることを意識した段階で、よりシンプルでスッキリとした手順になったと思います。

また、他の2つの手順も、mMLの時よりも少しだけ進化しています。

まあ、今回初めてこれらの作品を勉強した方がほとんどであったので、外枠を学ぶだけでおなかはいっぱいとなったことでしょうが…

本当はじっくりと研究し、何度か実践してから、もう一度同じレクチャーを受ければ、聞き流していた重要なポイントに気が付くことでしょうね。

どの作品も特別な道具立てが必要ではありますが、一度揃えたら長い間使えますし、私自身もそうですが、きちんと自分のものにすれば、一生のレパートリーとなることでしょう。

今回の3つの作品に関しては、また機会を改め、別の形でなんらかのイベントを開催しますのでお待ちください。

さて、表題の件です。

かなりレアなメンバーのマジシャン達が集合して収録された、

来年のマジック業界に影響を与えるかもしれないテレビ番組が、今月30日の昼間、1時45分より100分のスペシャルとして放送されます。

今年の秋に「TEGIWA」として放送された番組の第二弾ということになりますが、

その中身は、実は大きく異なっています。

元々決してマジックの番組でなく…

特殊なゲームにおいてマジシャンがその手際を見せて、

参加しているタレントたちがそれを「見破る」(^^; という…

マジシャンやマジックファンからすると、一見極めて不健全そうに見える番組ではあるのですが…

今回、地上波としては異例の、実に良い時間帯に流れることとなったこの番組。

深夜番組の1コーナーとして成長し、今回も二転三転と、綱渡り状態での収録にこぎつけたのですが…

実に面白かった!

バラエティではあるのですが、ゲームですから、マジシャンの思惑はそれぞれとはいえ、そこは一応ガチ勝負なのです。

で、3時間半の収録中、最初から最後まで、実に様々な、予想のできない、神がかったドラマが生まれました。

マジシャンにとっては圧倒的に不利であるゲーム内容や、その素材に関しても、マジックを監修しているトップクリエーター藤原邦恭さんや、すばらしい参加メンバーにより、

単なる種明かしではない、

実に見ごたえのある「裏側シーン」が撮れています。

こんな過酷な条件でも、クォリティさえ高ければ、正にその「手際」の素晴らしさは伝わるものなのだなと思い、ちょっと目から鱗でした。

もちろん Kis-My-Ft2 の相変わらずのプロフェショナルぶりも素晴らしかったですし、ゲストの上川隆也さんと内藤剛志さんの本気っぷりが、とても良い臨場感を醸し出しておりましたね。

もう一度言います。

マジック番組ではありません。

しかし、良いスタッフとタレント、そしてマジシャンが揃わなければ、決して作れないクォリティの、新しいバラエティが誕生します。

必見ですよ。

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