誰しもが自分の人生の中で、仕事上や趣味におけるヒーローが何人かはいますよね。
今年の8月、駒込でレクチャーやライブをしてくれたマジシャン、アルフォンソはその一人にファン・タマリッツを挙げていましたが、
私自身が(日本人以外で)その演技やスタイルに魅了されたマジシャンは、
小学生の頃にテレビで見たダグ・ヘニング、
中学生の時のデビッド・カッパーフィールドやランス・バートン…
そして高校生となりマジック熱が、か~なりヤバくなった頃、そのちょっとしたカードやコインの(ジェントルともいえる)扱い方に対して、憧れともいえる感情を抱いた思い出のある、
現代のクロースアップマジック界におけるレジェンドといってもよい巨人。
それがマイケル・アマーでした。
しかしまあ、この世代のアメリカのクロースアップマジシャンって、ハリスにダローにカーニーやガードナー、ホントに皆さん早熟ですよね。
アマーは20代の半ば、82年のFISMでマイクロマジック部門のチャンピオンとなりましたし、その前も含めて日本には何度も来日しており、
90年代以降のビデオ全盛の時代には、世界的に最も有名なレクチャラーとしてマジック業界に名を馳せました…
が、30年来のファンを自称する私、実は一度も生で見たことはなかったのです。(^^;)
それが、なんとたまたま先日、プライベートで日本に来るとのことで、ふじいさん、庄司さんの尽力により、駒込でのレクチャーが実現。
ホントに幸運ですよ。
※その割には落ち着いているので、庄司さんからは「もっとはしゃいだら?」なんて言われましたがね。
で、氏はまだ60歳くらいのはずですから、若いといえば若いのですが…
その身にまとっている雰囲気がもはや仙人のような感じです。
ところで、サイト「レストランマジック研究所」の中で、小林さんが私の発言として「もうバーノンの域に入ってきているんでないの」とありましたが、
あの流れですと、私の発言が小林さんの感想である「動く教科書」対してのものに読めます。
実は「動く教科書」という表現自体は私も使ってはいるのですが、少しニュアンスが違っておりまして、同じ現場での一節ではあるのですが、上記のコメントとは別の話の中で使ったつもりだったので念のため。
バーノンの晩年(80歳をこえてから)の逸話に、誰がどんなマジックを見せても「グレート、グレート!」としか言わなかった (^^;) という話があるのですが、
60歳にして、すでにそんなやさしさを感じる人柄だよね、という話の中での会話だったのです。
さて、話がそれましたが、当日のライブレクチャーは本当に素晴らしいもので、観客席からは何度も歓声とうめき声が上がっておりました。(^^♪
最後は私の(無理な)リクエストで、氏の有名なカップ&ボールの手順で締めていただきました。
全体を通して、しみじみと感じたのは、マジックにおける基本的な考え方に関して、自分は本当にこの人の強い影響を受けているのだなあということ。
はしゃいでいるようには見せませんでいたけど、mMLの観客手配でお世話になりっぱなしであった、藤沼君に撮ってもらった2ショットの写真を見ると、自分でもかなり嬉しそうな顔をしていることが分かります。
アマー、ふじい、庄司さんに改めて感謝。
来年は是非とも1度、ショーのために呼びたいなあと考えています。
その際は是非ともみなさんのご協力をお願いします。
それでは良いお年をお迎えください。
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