12時半~13時

さて10番目の登場は大会初参加のM嬢。

ご本人がマジックを演じるところを見るのは初めてでしたが、それもそのはず、これがマジックデビューとのこと。そう聞くと何故か嬉しくなります。 (^^♪

もともと部隊… いや舞台の方なので、実に堂々とした演技なのでありました。

演目はmMLでも紹介したことのある即席のインビジブル・デック。

11番目も初参加のS藤くん。 自慢のテクニック系を見せてくれるのかと思いきや… 時間がない、時間がない… とひたすら話しつつも、お客様を3人使って、段取りの長いメンタル (何度かカードを配りなおすジェルゴン系で、かつインディケーターカードを使用) を実演。

どうも一度失敗したらしく、途中からもう一度やり直すのですが、会場の心配をよそに、ご本人だけはやけに堂々としております。 (^_^;)

最後は無事にカードが当たってくれて、全員が胸をなでおろしたのでありました。

強心臓ということでは、今回の一ネタで一番だったでしょう。

時間は当然オーバーです。 (^_^.)

12番目は赤嶺君。 最近マジック業界で流行している、ルービックキューブを一瞬でそろえる演技。

手順はピエール氏のものだったようですが、とてもスマートにさらりと演じておりました。カッコイイです。

13番目は岩城さん。 その独自のスタイルに一切のぶれはありません。

落語で言うところの枕の部分で、十分にお客様の心をつかみますが、今回はマジックのセレクトにも少し意外性が… 

ジェイ・サンキーによる輪ゴムとデックのピラミッドを利用したカード当てなのですが、ちょっとした工夫があり、かなり見やすい演技となっていました。会場からも歓声が上がっていましたね。 (^_^)v

※上記の記述は当初 「コロンビニのカード当てかな?」と書いておいたのですが、ヒロサカイさんからのメールで、サンキーではないかとの示唆をいただきました。

良く読んでるなあ… (^_^.) 氏が初来日した時 (86年) の演技では、カードを2枚当てていたそうです。 なるほど… 確かに出来ますね。 ちなみに今年邦訳版の出た東京堂出版の本でもピラミッドの作り方は “フラリッシュ” として解説されています。

14番目はゆみさん。 最近練習し始めたというリングとひもの演技を披露。

堂々としたものです。 このコンベンションでは以前、ヤギ(沼)さんにガッツリとサロンを演じてもらったことがありましたが、クロースアップの中にこういったタイプの演技が入ると映えますよね。

15番目は渡辺さん。 メンタルというのでしょうか? カードマジックではあるのですが、これまた演じるのが… というか、うまく伝えるのが難しいネタを披露してくれました。

私自身は最初、マーチン・ガードナーの 「数学マジック」 で読んだのですが、まずはその意味するところがよく分からない、なんとか理屈は理解できても、今度はそれを相手に伝えることが難しい。

手元に白揚社の翻訳版があったので引用しますね。P24

「僕の手元にあるカードから、まず君の持ち札の数と同じだけを数えて抜き、次にまた4枚を除外する。残りのカードを使ってちょうど16になるまで数え継ぐことができるぜ」

どうです? 難しいでしょう。(^_^.) 実際に演じられると、なんとなく当たっているような気がしないでもないのですが、結局何が起こったのかがよく理解できずにもやもやするという。

こういったネタを思い出させてくれるのもまた、一ネタショーならではですね。

16番目はこれまた実は初参加のヒロ(サカイ)さん。

演じていることはいわゆる 「アニバーサリー・ワルツ」 なのですが、最終的には2枚のカードをはっきりと示した上で、ダジャレと旬なフレーズを絡めるという力技。

大受けしておりました。

17番目は大阪から参加の石田さん。 

フェロー・シャフルを使用したなんとも巧妙なロケーショントリックを披露してくれました。

演技の冒頭からフェロー・シャフルについて堂々と語りつつ、演技を進めるところがコンベンションならではです。 (^_^.) 

石田さんの人柄とあいまって、良い雰囲気を醸し出しておりました。

18番目はカズさん。 最初から 

「用意してきた特別なネタを家に忘れて来ました」 

と、シオミさんばりのトークで会場を ガクッ とさせます。

忘れたネタが気にはなりますが、結局はここ数年の氏のお気に入り 「マッチ売りの少女」(コインのプロダクション) をキッチリと演じてくれました。

最後は飛び入りで荒井晋一さんが締めてくれます。

「みんながやっているのを見るとやりたくなるんだよね~」

そう言いながら、超不思議な 「水と油」 を演じてくれました。これは最新の 「アフェクションズ37」 に解説されているもの。演技を見ずにネタを知った人は不幸かなあ。

と、ここまででちょうど13時。私と数人のスタッフを残し、参加者は各々昼食へと向かいます。

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