先日は一年ぶりのH邸 「マジックお茶会」
Hさんの知人を含めて、H邸は初めての方がほとんどで、シンプルでオシャレな内装に驚いておりました。
お客様の中には先日駒込の会へひょっこり来られた中西さんが、福井県からの参加。
本当にわざわざこの為に来られたようで… (^_^;)
ありがたいことです。
内容もそれなりに楽しんでいただけたかと思います。 ^_^
この企画、今月26日には渋谷のW邸にて15時から開催。
一応定員に達しましたので予約は締め切らせていただきます。
※クロースアップを楽しめる空間、そして集客も10人くらいならばOK! そんな方を引き続き募集しております。
ところでmML会員の方には、マンスリーマジックレッスンの
第100号、そろそろお手元に届いたころではないでしょうか?
いつもと違ったものが届いて驚かれたのでは (^_^)v
長い間会員を続けてこられた方には、やっと(少しだけですが)サービスできたかなと。
じっくりと楽しんでいただければ幸いです。
で、映像の冒頭にもありますが、当日の音声トラブルの影響で、一部 (具体的には私のライブの半分と、ゲストの庄司さんの部分) 声が聞きとりにくくなっております。
私はともかく庄司さんには悪いことをしました。m(__)m
元々生ライブと映像にはかなりの温度差が生じるものですが、とくに庄司さんのあのとぼけた感じは、映像では伝わらない部分が多いので、是非とも一般観客のいる生のライブへご参加ください。
※今月19日(土)は西国分寺の「いずみホール」でのライブがありますよ。
さて、その庄司さんによる新刊が現在発売中です。
書名:「頭がよくなる 算数マジック&パスル」
著者:庄司タカヒト
監修:はやふみ
版型:新書版(中公新書ラクレ)
刊行:中央公論新社
頁数:192ぺージ
定価:882円(本体840円)
以前発売された 「クロースアップマジック秘密のネタ本」 のような感じで、カジュアルにできる算数マジックやパズルがコンパクトにまとまっており、さらには本当に目の肥えたマジシャンであればニヤリとするような独自のアレンジやアイデアも満載です。
出版社の要望でコンパクトにまとめ過ぎていて、初めてマジックに取り組む方にはうまく伝わらなそうなところも一部あるのですが、マジックを実際にやっている人には問題ないでしょう。
いずれにしてもこの内容でこの値段はバーゲンです。
絶版にならないうちに是非 (^_^;)
ところで算数つながりで思い出したのでもう一つ。
俗にセルフワーキングと呼ばれる類のトリックについてなのですが、言葉の通りに受け取りすぎているからか、マジシャンとしての活用の仕方を、まったく理解していないマニアの方が多すぎるなあ… ということを最近特に感じます。
段取り通りに行えば自動的に現象が起こる… それはまあそうなのですが、この段取りってヤツは最小限のレシピでしかなく、この現象と称する部分を魔法のように感じさせるか、パズルの問題と感じさせるのかは、演者の腕次第なのですね。
レシピにきちんと従えば、初心者でも現象は起こりますが… それをまるで魔法でも起こったかのように観客に感じとってもらうためには、違和感のないスライハンドや演者にとって都合のよい情報操作云々を、実際の手順の中にうまく融合させなくてはならないのです。
そう、結局は簡単ではありません。難しさの本質は他のジャンルのマジックと一緒です。
かつてのエルムズレイやタマリッツ、最近のダニーやアラゴンなど、実際にそれらを体現してくれる人が同時代にいて、その情報もこれだけ楽に手に入る時代なのに…
いまだに多くのマジシャンが語っていることは、
そのパズル(基本レシピ)の答えを相手が分かるか分からないかであり、
そこだけしか考えずにそのレシピを評価し、
賢そうな評論家を気取る。
なんだかなあ~ (^_^.)
セルフワーキング・トリックの基本的レシピだけに頼ってもよいのは、一般の方かマジック初心者だけ!
あなたがマジシャンを自称するのであれば、不思議を感じる現象、「まるで魔法のような」 そんな現象をめざして、マジックの為のトータルなスキルを学ばないと。
コメント
コメント一覧 (3件)
セルフワーキングマジックはすぐタネがわかってしまうのではないかということと、面倒くさいものが多そうだということで避けていましたが、このコラムを読んで考え方をあらためました。MMLのなかにもセルフがかなりあることも思い出しました。
MMLを毎回見ていて思いますのは、マジックはタネではなく、演じ方が重要なんだなということです。このコラムでもそれが良くわかります。これからもMMLで勉強していきますのでよろしくお願いいたします。
先日は「マジックお茶会」に参加させていただき、ありがとうございました。
素晴らしかったです。
カジュアルな雰囲気なのに、お洒落で、もちろん不思議もいっぱいで。あんな空間があるんですねー。クロースアップならではですよね!
また上京した際にはよろしくお願いします。
(上記セルフワーキング論、まったく同感です。セルフワーキングなのは術者にとってであって、お客には関係ありませんものね)
シャーロックワトソンさん、中西さん、コメントありがとうございます。
「重要なことって、大抵めんどくさい…」
そんなことを宮崎駿さんがおっしゃってました。
何事も、どんなジャンルでも、きちんとやろうと思ったら、大抵はめんどくさい…
でもそれを乗り越えて初めて至福の瞬間に遭遇できる訳です。
そのためにはそれなりのモチベーションを必要としますがね。(^_^;)
上記のブログにおける結論は明らかで、中西さんのおっしゃる通り、セルフか、スライトか、ギミックか… 正直なところ、お客様にとっては一切関係ないのですね。
相手にとって重要なのは、不思議な現象を媒体とした上で、演者と共有したその空間や時間を、楽しめるか否か。
「タネがわからない!」 そういった極当たり前の感想を、至上のモノと受け止める演者(もどき)があまりにも多すぎます。
《その答えを知らない、分からない》=《楽しい時間》 そんな構図はめったに成立しないということを(まずは)自覚しなくては。