通称4F(フォーエフ)と呼ばれる、あまりにも濃すぎるクロースアップマジック・コンベンションがあります。
今年で43回目だったらしいのですが、200人を超える参加者の全員がマジシャンです。
まあそこまでならば決して珍しい大会ではないのですが…
そのうちの半分くらいの参加者が、他のマジックコンベンションなら主役を張れるクラスの人たち…
先日少しふれた、マジックランド主催の 「箱根クロースアップ祭」 は 「4F」 に感銘を受けたランド店主Ton小野坂さんが始めた会なのですが、あの会での外人ゲストクラスが100人集まっていると考えてください。(^_^;)
これってたぶん、ごくごく普通のプロ野球ファンが、とつぜん昨夜の松井秀樹国民栄誉賞祝賀パーティに参加してしまうようなもんです。
4Fでは基本的に招待がなければ参加できないのですが、参加者は全員がマジックを演じなければならず、その内容があまりにもひどい場合は、3年くらい出入り禁止になるみたいです。 ^m^
「まだお前さんのくる場所じゃないよ、3年間勉強しといで!」
ってな訳ですな。 ^_^;
毎年4月の末くらいに4日間に渡ってバッファローで開催されるのですが、あまりにも遠すぎるわ、濃すぎるわで…
私が参加することはたぶん一生ないかなと。^_^;
そのすさまじい内容の一部は、今年の日本人参加者8人の内、Dr.レオンさんがブログで書かれてますし、6月発売予定の小冊子 「SFマジックフェスティバル・コレクション9」(片山工房) には、初参加となったはやふみさんのレポートが収録されるみたいです。
さて、先日 「カーリースクラム」 でご一緒した、ふじいあきらさんからも面白い話をいろいろと聞きましたが、先日HPに書いたコラムの内容とも関係のある話をひとつ紹介します。
今回ふじいさんはレクチャーも担当し、クロースアップ・マットをうまく利用したアイデア(傑作です)を紹介したらしいのですが…
一通りの説明を終え、質問がないかを促したところ、
メインのトリックではなく、その前ふりとして軽く流して演じた 「モンテ」 の方に注目が集まったらしいです。
前の方でしっかりとメモを取りながら見ていたダロー氏 (あのダローですよ!この方、あの演技スタイルからは想像もできないほどマジックに対しては真面目な方らしいです) を中心とした複数のマジシャンから、
「あのモンテは不思議だった、あれを教えてほしい、あれはあきらのやり方なのか? 発表はしてるのか?」
そんな質問をされて面食らったそうです。
ふじいさんは庄司さんから習っていたので、友人のマジシャン庄司のやり方だと説明したところ、
会場からは 「Syoji! Syoji!」 と歓声があったとか、なかったとか ^m^
なんせ相手がダローですから、ふじいさんも一応の説明はしたものの、そのあとですぐに庄司さんに国際電話をかけて了解を得たという次第。
HPでは、いわゆる 「パクリ」 とか 「かぶり」 に関する話を書いたのですが、ふじいさんもダローもそういう点はキッチリとしていて偉いよねという話です。(^^♪
ところでこの 「モンテトリック」、一体どんなものか気になりますよね。
私は今から10年ほど前、庄司さんに見せられて感心し、その後小冊子 「モダクラDX あなたのカードの行方」(2004年 フォーサイト刊) にも収録しました。
「庄司敬仁の有用なモンテムーブ」 がそれ。
小冊子はまだ手に入りますし、同じく現在でも発売中のDVD 「温泉レクチャー2」(フォーサイト刊) の中にも収録されています。
mMLの何号かでも取り上げていますし、実はフォーサイトマジックスクールのカリキュラムにも採用しています。
※私が付け加えた心理的サトルティもお見逃しなく。(^_^)v
今回、庄司さんにあらためて話を聞いたところ、元々はトレバー・ルイス氏の有名なモンテムーブから発展したそうですが、考え方はとてもシンプルであり、私の解説自体も、前例がありそうなことを見越した上での慎重な紹介をしているのですが、
世界的カーディシャンであり、モンテトリックの研究家としても有名なダローでも知らなかった手法(アイデア)ということで、今回ちょっと箔がついたかもしれませんね。(^^♪
せっかくなので、mMLやスクールで解説した手順とは違った、テーブルを使わないバージョンを構成してみました。
これは9日(木)開催の 「ともの会 その前に」 でも取り上げる予定です。
コメント