タイトルは、拙著 「メンタル・マジックで奇跡を起こす本」 に対するレビューとしてアマゾンにあったもの。
ここだけ読むと、メンタルマジックが何たるかをよく知らない、一般の方をたしなめている文にも取れますが…
実は文章の前後を考えると、この方はあくまで一般の方であり、おそらくは最近のテレビのイメージから、メンタルマジックとはそのような (クイズみたいな) ものと考えて、ネット上で買い物してしまった上での感想なのではないかと。
まあ、メディアであれだけ連呼されたら、そういう方が増えても仕方がないのかなあと思った次第。
※こちらとしては、それで星の評価が下げられるので、たまったもんじゃないのですが… ^_^;
で、個人的にちょっとおもしろかったのは、最初の一文。
~ メンタルマジック、と書いてありますが、手品です。~
^_^;
おそらくご本人的には
「メンタリズムかと思ったら、手品だったんですよ <(`^´)>」
きっと、そんな気持ちだったのでしょうか?
無論、私的には
「マジックって、少なくとも日本では手品のことですよ」
そう感じるし、つっこみたくもなるのですが…
冷静に考えると、初めて聞く用語に対する説明、さらにはパフォーマンスとして、あれだけメディアで言われ続けたら、そりゃあそうなるのも仕方ないよなあ、なんて
う~ん、テレビってやっぱり怖いです。
メンタリスト協会なるものを立ち上げて、もっと違った (あちらの ^_^;) 世界を啓蒙し、従来からある言葉を (違った意味の言葉として) 堂々と商標登録しようとする方も困りものですが…
逆に、相当な時間をマジックに費やしている、本来ならばマジシャン側にいる人の場合、それはそれでどうも偏ったイメージが強すぎるような気もします。
道具はペンと紙だけが望ましいとか、そもそもトランプはダメとか… (^_^.)
でもね… たった1枚のトランプを当てるだけのトリックだって、演者の思惑次第で、手品にもクイズにも、霊能力にも、超能力にも見せられるのです。
使用する道具はもちろん、方法論が電子機器なのかギミックなのか、はたまたスライハンドなのかなど、相手にとってはまったく関係ありません。
パフォーマンスにおける偏った演出は、エンターテインメントである限り、あるていどビジネスライクに進めるのは仕方がないとは思いますが、誰かを指導したり、テレビや本、ネットまでを使って、誤った知識や偏った考えを啓蒙するのは…
やっぱり、よかあないよなあ~と。
《おまけ》
今思い出したのですが、80年代に出版された児童向けの入門書 (一応有名団体のトップに近い方が書かれています) の中に、マジック用語集なるものがありまして、メンタルマジックの項には次のような説明が…
~ 黒板や数字を使ったマジックのこと ~
(^_^;) う~ん
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