「毛ガニアイスだって」
家人が言ったので思わず聞き返したら
「毛ガニあいつぐって」
頭の中では毛ガニがうじゃうじゃのイメージ… (゜_゜)
もう一度確認したら
「けが人相次ぐ」 でした。(^_^.)
月曜日、雪が降る前に池袋の新文芸坐に。
2月は岡本喜八特集。
晩年の作品は何本か見ているものの、岡本初心者のワタクシ、堀内君推薦の 「侍」 を見て来ました。
三船敏郎が主演なので、ついつい黒沢映画の椿三十郎のようなイメージで見てしまうのですが… いろんな意味で裏切ってくれます。なかなかおもしろかったです。1965年の映画。
DVDが出ているようですので、機会があればどうぞ。
で、この映画でもっとも存在感のあるのが、井伊直弼の暗殺を画策する水戸浪士の首謀、星野監物役の伊藤雄之助。
以前このブログでも取り上げた 「気違い部落」(いい映画ですよ) にも出演していましたが… ホントにいい味だしてます。
というか、アップになるたびに漫画家のT井先生を思い出してしまいました。^_^;
さて話は変わりますが、今月末のミニライブのために、mMLのライブを見直しています。
さすがに70本近くもあるので、忘れているものが多く、「あちゃー (゜_゜)」 と反省することもありますが、たまには感心することもあります。^_^;
先日の大原さんのレクチャーでもすこし話がでたのですが、例えば手にしているパケットの一部をスイッチしたい場合、反対の手に持っているデックの上で再確認する必要があるわけです。
典型的なのがブローの 「シークレットアディション」 や、マルローの 「アトフス・ムーブ」。
基本的にはデックを手にしている理由や、改めの理由が必要なわけですが、うっかりすると、かえって忘れてほしい部分を強調するはめになりかねない…
ここら辺のバランスに関しては、mMLでも何度となく説明はしているのですが、多くの人がまったく意識していないか、考えすぎてドツボにはまっているのではないかと。
手元の映像だけでトリックを学ぼうとしている方には、一番伝わりずらいのかもしれません。
59号のライブ映像では、ジャパニーズエーストリックのあとで、すべてがキングになってしまう流れを演じておりますが、セリフの内容の良し悪しはともかく、肝心のスイッチのタイミングは絶妙です。
映像だからこそ、はっきりと映ってはいますが、少なくとも観客はまったくその瞬間 (その裏の意味) を意識してはいません。
ま、当たり前といえば当たり前のことなのですが、マジック的な部分に関して言えば、正にその印象こそが重要なのであり、あの時手伝ってくれたお二人は、4枚 (だけ) のエースが突然キングに変化し、さらにはエースに戻ってしまったこと (しかも自分の手の中で) しか記憶にないでしょう。
これらに関連することは、以前カタヤマさんに書いてもらった 『ゆうきとものクロースアップマジック』 収録の 『ビジター』 の中でも触れられています。
そういえば以前、大原さんと飲んだときにカードトリックを見せたら、
「ゆうきさんのカードコントロールって、つい見逃してしまうんですよね~」
といったことを言われ、少し酔っていたので
「そりゃあ、もう30年近くやってるからねえ」
なんて返した記憶がありますが、手法がどのようなものであっても、注目させたいこと以外にフォーカスさせないこと、こと技法に関しては、この部分こそが最も重要であることは間違いありません。
カードマジックをプロブレムとして考えることは否定しませんし、実は私も好きなのですが、実践はまた別であることを忘れてはいけないのです。
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