おかげさまでmMLはそろそろ一周年、このブログは5ヶ月目をむかえようとしております。実際の会員の皆さんの内の、いったい何名くらいがこの「お知らせ」に目を通されているのか判らないのですが、まめにmMLのレビュー(のようなもの)をしてくださっている方の中には、当mMLという教材のコンセプトを、理解されておられない方もいるようなので、(無論理解ぜずとも、毎回しっかりとお買い上げくださった上で、それなりに楽しんでいただければ、それはそれで結構なのですが……)以前1月30日付けの「マンスリーマジックレッスンとは?」と、2月3日付けの「mMLとは」にて説明させていただいたことを、ここで今一度繰り返しておきたいと思います。
mMLはカードを中心としたクロースアップマジック全般の、基本技法と手順構成(つまり技法の使い方)を学んでいただく、そしてあくまでも(良質な、要はごく普通の、けして悪質でない)一般観客の前で演じられることを前提とした教材です。
マニアの知識欲を満たすものを目指しているわけではなく、初めてマジックに取り組む方でも、1号より真面目に取り組んでいただければ、そして実践を繰り返していただければ、さほど無理なくステップアップして行けるものを目指しております。
来月は12号を向かえ、一見するとかなり高度な感じに見えるかもしれませんが、カードに関していえば、一般的なマジック業界の感覚でいうと、既に取り上げていておかしくないはずの「ダブル・リフト」や「カル」、「ジョーダン・カウント」「ハーマン・カウント」等の技法はまだ解説しておりませんし、キーカードを使用した「カード・ロケーション」や、「フォース」「エキボック」を駆使したトリック等は、これまで(なるべく)意識的にはずしてあります。
理由は(私の中では)明確で、少なくとも初心者が上記の「mML」における条件にそってトリックを学ぶ際に、最初の一年間で、ある程度の演じる力が身につくまでは、あえて知る必要はないだろうと考えているからです。
おそらく多くの奇術愛好者が考えておられるよりも、上記の技法や原理の使い方は(ずっと)難しいのです。mMLでは、そういった高度な技法や原理に(なるべく)万全の状態で取り組んでもらうために、約1年をかけて準備してきたというわけです。
mMLでは、ゆうきの個人的な趣味(好き嫌い)でトリックをセレクトしているわけではありません。まずは最低でも1月、解説通りに実際に演じてみてください。自身の好み(のみ)で考えるだけであったり、自分勝手に演じているうちは、絶対にうまくはなりません。とにかく実際に試し、冷静に会場(観客)の空気を読んでください。
実践を考える限り、自らがアレンジするのはその後でもけして遅くはありません。
趣味としてのマジックの楽しみ方は色々あってしかるべきですが、mMLという教材のコンセプトは以上のようなものです。
学習を伴わない行動は致命的である。行動を伴わない学習は無益である。
by メリー・ビアード
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