自分の趣味や嗜好はそれなりにあるわけですが、大抵の良いトリックというものは、現象も手法もシンプルです。
これは私の経験値からいっても、ほぼ間違いはありません。
人から生まれたて(受精とか、妊娠といった方が正しいか?)のトリックを見せてもらう場合、それはまだアイデアや思いつきの場合が多く、ある程度洗練された形で鑑賞できる機会というのはそうそうないものですが、つい最近、ふじいさんや野島くんから、かなり良いものを見せられて感心しました。
ふじいさんのは、もはや立派な成人。完成品ですが、未見の方のためにあえて言いません。技法とその使い方の完璧な融合です。まいった!
野島くんのものはmMLブログに報告されていますので、気になる方はチェックしてみてください。
一つはほぼ完成品。もう一方の問題点は、本人も書いているとおり枚数の意味付けだけで、肝心の手法と現象はピカイチ! これはグッときます。
まあ、どちらもシンプルすぎるので、前例が気になるところですが、すごいことに間違いはありません。
ふじいさんのはいじりようがありませんが、野島くんのコレクターは、25日に見せてもらったあと、その夜のうちに私なりのごまかし方を考えました。
実はmML47号の特集のひとつが、4カードの間に選ばれた3枚のカードが挟まれて出現するという 『コレクターズ』 なのですが、そこで使用されているずうずうしい原理が、うまいことリンクしました。
とりあえず11日に駒込で演じてみようかと思案中。
『奇術探究 第四号』 ですが、いよいよ印刷を待つだけとなりました。よほどのことがない限り、ゴールデン・ウィーク明けには販売できそうです。
実は3月になってから目にとまった、実に良いトリックがあり、今回はその原案となった作品も収録されております。あえてどれとはいいませんが、これ自体もすでに完成品のトリックで、基本的にはいじりようがありません。
それではその発展版とはいったいどういったものなのか… それは… 第六号をお待ちください。
今回のテーマは 『即席と即興』(無論後付け(^_^;)) ということで、私と野島のほかに、河原木さん、そして初登場であるYuji村上さん、齋藤修三郎さん、遠藤康宏さん、こざわまさゆきさん、佐藤大輔(mMLスタッフ)の、計8人のトリックやエッセイが盛りだくさんです。
う~ん、mML本編といい、探究といい、濃すぎるような気が…。
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