大人買いしていただいた 『マンスリーマジックレッスン』 です。
最新28号の最終チェックも済み、早い方で本日、遅い方でも来週にはお届けできるかと思います。
しばらく内容に関して (ここでは) コメントしていなかったのですが、上記マジシャンを含めて、最近何人かの方から感想をいただき、あらためて 「濃い」 内容だなあと。
しかしながら、それでも実際のレクチャーでいえることは限られていますし、ましてや映像でみなさんのお手元に届いている教材は、編集によってかなりの部分がカットされているわけです。 まあ、ただでさえ情報が多いので、それくらいで十分ではありますが。
今回、予想以上に編集とチェックが長引き、画面をやすりん氏とにらめっこしていました。
そんなとき彼がしみじみと 「いやあ~こういったトリックって、即席でできちゃうんですねえ~」 なんてことを語っていたのですが (今回収録のトリックでいうと、ダック&ディールやコインシデンス・イン・カラーなど)、結局それは演者の力 (知識はもちろんですが、スライトやトーク、キャラや演出に至るまで) 次第であって、いわゆる初心者の方がそのまま行って、さまになる手法ではありません。
これまでの毎月、いや毎日の積み重ねがあるからこそ、こちらとしても解説できるというものです。
そもそもセットアップ自体は観客に悟られてはいけない部分であり、その部分をクリアする力があれば、当たり前にそのほうが効果的なわけです。
実際にタマリッツ氏などはその名人であり、そういった秘密の積み重ねが、数々の伝説を生み出しています。
mMLの活用の仕方は人それぞれで結構なのですが、私が収録されている技法やトリックを選択するさいに心がけていることは、(このブログでも初期になんどか説明しておりますが) 長い目で…… それこそ生涯をかけてマジックとかかわり、無論、バーノンやタマリッツらのような名人にはなれなくとも、その哲学を少しでも深く理解し、少しでも演技者としての高みに近づいてみよう! そのためのステップアップの順番として最適である……と、現時点で思えるものにしよう。 そういったことです。
一見するとセットが面倒でも、仮に知っているトリックだとしても、とにかく自身の経験と研究なしには、まったく進化できません。
『マジック心理術』 でも書きましたが、とにかく一通りやってみることです。
ちなみに31号目となる 2008年1月号からは、少しばかりコンセプトを変えまして、リニューアル・スタートする予定です。
上記の考えにそったものにはするつもりですが、mML30号までの基本原理やスライトをふまえた上で、より幅広く、さまざまなトリックを収録し、より楽しめるものにしていく予定です。
気がついたらもう28号まで進んでいて、「これから順番にはじめるのも……」 なんて悩んでいる方も、 (そもそもトリックの内容に旬などはありませんし、いつ、何号から始めてもらっても問題はないのですが) 新年号から始めていただき、気になる技法やトリックがあれば、そのときに遡って確かめればよいのです。
というわけで、すでに会員の方も、そうでない方も、どうか楽しみにお待ちください。
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