しつこいようですが、こればっかりは何度でも言わせて頂きたいので、また書いてしまいます! “基本技法は大切です!”とくに実践でマジックを末長く楽しみたい方には。
「そんなことはあたりまえでしょ!」なーんて、すぐに口に出してしまう方……実は
ちょっと危険信号かもしれません。 人間、当たり前のことほど、ついつい忘れてしまいがちなものなので……私も日々反省なのであります。^_^;
以前にも書いたように、ほんのちょっとマジックの秘密を垣間見てみたい方、年に何度かの「かくし芸」ていどに演じられたら満足な方は、正直なところ、初期の数号分で充分に楽しんでいただけるのではないかと思います。
この教材が会員制ということを考えたさいに、ゆうきが一番意識したのは、これからカードマジック(およびクロースアップ・マジック全般)を、本格的に学んでみようと思っている方です。ある意味もっとも研究が進んでいるといわれるカードマジックは、逆にいうと情報過多になっているキライがあり、入門者にとっては、いったい何が大切で、何がそれほど重要ではないのか?非常に分かりづらくなっているのです。
若く、天才肌で、完璧な吸収力と、センスや理論を兼ね備えている方には、たぶんこの教材が参考になることはないでしょう。明日、行きつけのバーで、すぐにでも試したい!という方にも向いていません。 菅又氏の意向で、いわゆる「単品の商品」として、中級者(ホントはこの言い方好きではないのですが……ちなみに教材の難易度をあらわした“☆”印もネ!この点についてはまた別の機会に)以上を対象とした、カード中心のネタを販売しておりますので、いわゆるマニア(この定義も難しいのですが……。)の方はソチラだけでも充分じゃないかと思います。
以前にも説明した、この教材(つまりは“ともの会”)のスタイルは、気賀康夫氏の「百万人のトランプ手品」の影響を強く受けています。基本的には一つの重要技法
の解説をし、なるべくその技法を使用するだけで成立するマジックを選んであります。
実は、なかなかそう都合の良いマジックが常にあるとはかぎりません。(+_+)
結果的にシリーズ全体を通してみたときに、同じタイプのイフェクト(例えば“オイル&ウォーターなど)が重なっているのですが、これもけして“ゆうきの好み”という訳ではありません。あくまでも「重要技法」を、いかに「マジックという作品」のなかに溶け込ませるのか?その考え方を学び、実践を通して、観客に与える効果を実感してほしいのです。
正直なところ、今までの映像で演じてきた作品群は、ゆうきが実際に普段行っている方法論と100%同じというわけではないのです。よーするに現段階(vol.8)では入門の粋を超えてしまっているため、なるべく技術的にやさしくできる方法に直してあるのです。よって、この教材がもう少し先に進んだ段階で“同じ作品をゆうき本来の方法で解説”といったことも出てくると思います。
また、これも繰り返しになりますが、なにも「ゆうきのライブ映像」のように全てを続けて演じる必要はありません。これはいわば、ゆうきのサービスであり、この教材のためだけに、あえて繋げていることもあります。あくまでも参考程度に捉えておいてください。……で、また長くなってしまったので続きはそのうち。
コメント