今年二本目

『それでもボクはやってない』 観てきました。 予告編や周防監督のインタビュー等を見ていたので、そのコンセプトやストーリーは分かっていたつもりなのですが…… いやあ、想像以上の出来ばえです。 

予想以上にエンターテインメントであり、想像以上に驚かされ、恐ろしくリアルで、本当に怖い映画です。

今年どうしても観るべき映画を一本だけ選ぶとしたら (ほぼ間違いなく) コレでしょう。 昨年観た最も強烈な映画が 『ホテル・ルワンダ』 であったようにです。

民族大虐殺と、日本国の司法制度における問題点とでは、一見まったく接点が無い様に見えますし、なかには 「そんなもん一緒にするな」 とお叱りを受けそうですが、両方の作品から感じられるのは、実態を多くの人々に伝えたいという信念であり、映画表現者としての意地です。

ジェット機を消すのと一枚のコインを消すのとでは、一見するとまったく別物のように見えますが、そこにはトリックという共通項があります。そして現実的には、テレビにおけるジェット機の消失よりも、目の前でのコインの消失の方がよりリアルであったりします。

※強引な例えのようですが、これは両作品を日本人が鑑賞するさいの大きなポイントになるような気がします。

とにかく身近なだけに怖いです。 日本人は必見。


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