今更という感じもいたしますが、「この教材」の内容について、ゆうき自身の持つ考えを、少し説明しておきたいと思います。
まず、これはもう大前提となるのですが、このレッスンにおけるプログラムは、「この教材」のために作ったものではありません。長年おこなっている、ゆうき主催の講習会のなかに、昨年の6月以降、記録用のカメラが入ってきただけで、実際に参加されているみなさんにとっては、今までどおりの例会ですし、かつては参加者が独自に行っていたメモがいらなくなり、いつでもチェックできる映像がプラスアルファされただけにすぎません。
そして、その講習会(ともの会)の基本コンセプトは、カードマジック、その他の
クロースアップマジックにおける基本を、なるべくしっかりと身につけましょう。
なるべく一般のお客様に意味の通じるマジックを実践してみましょう。といったもので、少しでもマジックの知識を持つ人々をダマしてやりましょう、といった内容ではないため、そのようなことに喜びを感じる方々にとっては、もの足りないプログラムかとも思います。
しかし逆に、本当の意味でのマジックの奥深さや、普通のお客様に対する実践ということを考えると、少なくとも現段階で、この教材を超えるものは存在していないのではないかとも思います。
おそらくあと半年ていどは、カードやその他の基本技法に焦点をあてながら、これまでと同じスタイルでのプログラムが続くかと思いますが、特にこの教材を通じて、はじめてクロースアップマジックの世界(演じる側)に触れたという方は、どうか最後まで、ゆうきを信じてついてきてもらえればと思います。
正直なところ、この教材の1回分は、本来ならば私自身の2、3年に値するといっても過言ではないほどのボリュームだと思います。マジックは実際に観客の前で演じられてこそ本当の価値があるものだと思いますし、それは、みなさんが想像する以上に難しいものです。
どうか先を急ぐことなく、じっくりと時間をかけて学んでほしいと思います。
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