~8月のツイッターより~
80年代後半、当時売り出し中のマジシャン、ジェイ・サンキーの日本語版レクチャーノートにおいて
「唾棄すべき手品」という表現を知ったのだけど、「まるで唾棄すべき手品だ」というセリフを直接聞く日が来るとは思いませんでした。
有名な小説のオーディオブックです。
なんだと思いますか?
散歩の際に毎日90分ほど聞いてます。
17時間あるようなので完結まであと一週間くらいはかかる計算。
1日目、冒頭でいきなり登場人物の紹介が始まったのだけど、メチャクチャ人数が多いし、さらには全員外国人だわで眩暈が…(^^;)
しかし始まってみるとまあ流石のベストセラー、語り手もプロで聞きやすい。(^^)
オーディオブック、老眼問題などで長編小説に手が伸びない人にはいいかもしれません。
散歩の際は常にマジックの構成や演出、セリフなどを考える時間だったのですけど、しばらくそれは出来そうにないですね。
例の小説、まだ半分も進んでいないですね。
先日の「唾棄すべき手品」というフレーズは、とある科学者があまりにも不可解な事象を目の当たりにした際
「一体全体どのようなからくりがあれば説明できるのか…」
そういった流れで使われたのですが…
いよいよマジシャン、イリュージョンという言葉も登場。
調べてみたらこの本が出版されたのは2008年の1月で、雑誌の連載は2006年の5月から12月とのこと。
なるほど。これってまさに世界的な(一般の人からみたら些細ではありますが)マジックブームの最中ですね。
で、ここまで本のヒントになることは一切触れてきませんでしたが、著者は中国人なのですよ。
当時マジックはテレビのコンテンツとして中国でも大人気でした。
大スターとしてリューチェンがおりましたしね。
ついにジッポーライターを手の中でクルンクルン回す描写が登場。
基本SF小説なのですけど、書かれた時期の文化が現れるものですね。
時間的にはそろそろ終わりのはず…
でもあまりにも壮大なこの話の終着点が見えてこない…
そう思っていたら、おそらくこの小説の中で最もケレン味あふれるスペクタクルシーンが登場!
まさかこの作品でこのようなシーンが登場するとはね。
色々な意味でお見事でした。
そして次の章からは、それはそれは実に見事な伏線の回収が…
これだけ壮大な大風呂敷を広げただけのことはあります。
ここまで広げておかなければ使えないアイデアだったのでしょう。
で、そろそろ終わりが見えてきたのですけど…
実はこの小説は3部作なのですよ。(^^;)
しかも2巻と3巻は上下巻に…
でね… これからこの作品に触れる方の楽しみを奪いたくはないので、ハッキリとは言いませんが、
ここまでの場当たり的な一連のツイート、実際にその時々で思うことをテキトーにつぶやいていただけなのですけど、結果的にはそうでもなかったという…
ああ、これ以上はここでは言えない。
という訳でSF大作『三体』第1部を、初めてのオーディオブックにて堪能。
全くの予備知識なしで楽しめてよかったし、初のオーディオブック体験としても素晴らしかった。
さて3部作のうち、2部3部ともに上下の2分冊。
このままオーディオでいくか書籍にするか…
続きをすぐに読むか余韻をもう少し楽しむか…
9月に続く
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