ともの会EXにてやってきたこと

今月のEXの会ですが、前回に引き続き 「新宿イリュージョン」 にて行うことになりそうです。月曜日が祭日になりますので、今のところ19日の火曜日になりそうですが、参加される方は 「フォーサイトからのお知らせ」 をご確認ください。

ところで、以前HIGEさんが書かれていたことを紹介しましたが(8/15付)、ああいった内容のお話というのは、おそらく愛好家だけのコミュニティに属してしまったり、仕事としてその場のウケのみを最優先してしまいますと、なかなか見えなくなってしまうことなのですが(その概念さえない方もいるでしょう)、本当は結構重要なテーマであったりいたしますし、少なくとも私の中では最優先事項の3つに入るほどの問題なので、今後も少しずつ取り上げていこうと思います。

実は某書籍のために書いた文章が、諸事情により 「ボツ」 となりましたので、この場に再録(?)させてもらいます。

~ところで、私は月に一度、クロースアップ・マジック中心のカジュアルな 「ワークショップ」 を行っているのですが、参加者に対していつも最初に言っていることがあります。

それは、「タネがばれてしまうことを一番の失態だと思わない」

「あなたがいったい何をし、何を伝えようとしているのかが、観客に理解できないこと、それこそが最悪の失態である」 大まかに言えばそういったことです。

つまり、タネがばれてしまうというのはもちろん大問題ではあるのですが、それ以上に、演者自身が明確なコンセプトを持ち、しかもそれが、どれだけしっかりと観客へ伝わっているのか? その部分こそが、より重要なポイントなのだということです。

要は、いざ実際に演技をすると、「タネ」 というパーツを隠そう隠そうと、そればかりを気にするあまり、不思議なことを見せたいのか、ギャグで笑ってほしいのか、最悪の場合、《行為の意味そのものが分からなくなってしまう》 そういったことが往々にしてあるのです。

これはあくまでも人前で演じるときのルールであり、ある意味極論ではあるのですが、一番重要なことは、《コンセプトを明確に持つこと》

  次に、《それを明確に観客に対して伝えられること》

さらには、《その際に不快感をあたえないこと》 であり、

タネが云々というのは、あくまでもその後にくるお話であって、優先順位でいうと、以上三つの次ぎ、いわば四番目であるとさえ言えるのです。

  「マジックはタネではない、そのやり方だよ。」

先人マジシャンのこの言葉が、そのような点も含めて、ほぼすべてを云い表しているのだとあらためて思います。実際に誰かの前でパフォーマンスをするということは、いわゆる 「芸術作品」 を発表することとはまったく別物であり、自身が伝えたいこと、相手に理解して欲しいことを、ハッキリと決定した上で行うものでなくてはなりません。~

一部の抜き出しなので、意味不明の点があるかもしれませんがご勘弁ください。

要は上記の文章で述べている 《4つのポイント》 が、「ともの会EX」 において主張してきたことなのです。 より具体的ににいうと、最初の一年間程は4つのポイントに各々点数を付けていたのですが (確か順番に40点、30点、15点、15点だったかと…… これはつまり最初の2つのポイントをおさえるだけで、70点取れるということであり、裏を返せば、それだけこの部分がないがしろにされているということなのです)、点数がハッキリとでてしまうことで、かなり落ち込む方や、そうでなくても気分を害される方がおられたようなので、現在は採用しておりません。

で、つい先ほど 「dr-kojiのマジック・メモランダム!」 というブログ(という表現でいいの?) にて、「マジシャンが最も最初に理解しなければならないこと」 という文章を読ませていただきました。 いわば3つ目のポイントに関係することです。 是非目を通してもらいたいと思います。 続きは後ほど……。

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