ひさしぶりの

映画の話です。

なんだかんだと毎月2回程度は劇場へ足を運んでいるものの…

ここで紹介するタイミングを逃すことが多いのです。

先日(6月1日)はいわゆる映画の日(東京だと大抵の劇場が千円)ということもあり、日中は最小限のデスクワークだけで済ませ、遅い昼食の後は、近場の劇場映画をチェック。

住まいが埼玉の朝霞市なので、大抵は東武練馬や池袋、高田馬場などでの鑑賞が多いのですが、その中のひとつ、「早稲田松竹」を調べたら、初めて聞くタイトルの映画が…

五十嵐大介さんという漫画家の作品「リトルフォレスト」の実写作品とのこと。

主演は「あまちゃん」で活躍していた橋本愛。

映画としては「リトルフォレスト・夏秋」と「リトルフォレスト・冬春」の2本立てなのですが、実際のところ、夏、秋、冬、春、それぞれが約1時間の作品として描かれているらしい。

…と、そこまではあまり触手が動かなかったものの、なんとその舞台は岩手県奥州市、衣川村とのこと。

で、実際に奥州市で1年間ロケをした模様。

五十嵐さん自身の衣川村での体験をネタにした作品ということらしい。

これは…

地元奥州の出身者としては見るっきゃないでしょ。(^^;)

トータル4時間ですが、順番に見るためには18時半の回に余裕で間に合います。

この劇場は普段でも1300円で鑑賞できるのですが、この日は映画の日で800円也。

こういうとき自営業は便利ですよね。

当然行ってきましたよ。

結論から言うと映画としてもGOOD!

1年間のロケで切り取った美しい風景だけでも十分に見る価値があります。

当然その近くに住んでいた人間には必見の映画に仕上がっておりました。

この2本立て上映は6月5日の金曜日まで。

時間のある方には是非見てもらいたいのですが、普通に仕事している方は18時半のスタートはきついですよね。

でも後篇にあたる「冬春」でしたら20時35分からの上映なので、サラリーマンの方でも見られます。

お時間があれば是非。

ちなみにこの劇場、ラスト1本なら普段でも800円ですよ。

…といった地元ネタの駄文を、これまた久しぶりにmixiに書いたところ、友人からのコメントがあり、そこにはDVD情報が貼り付けてありました。

で、張り付けてあったアマゾンのレビューの中に長文の酷評があって驚いたのですが…

まあ、原作に対する強い思いがありすぎると、

結局、世の中のほどんどの映画は見られなくなっちゃうんだよな~ と、しみじみ感じたのでありました。

私はこの映画を見て原作にも興味を持ったので、見つけて読んでみようかと思っておりますが、

この作品、日本映画のこの手の企画ものとしては、十分な秀作だと思いますよ。

それと「原作」で思いだしましたが、現在公開中の「イニシエーション・ラブ」は映画版の方がはるかに面白かったです。

原作のある作品は常にどちらを先にするべきかで悩みますが…

この作品に関しては、あくまでも私の見解ですが、もし原作を読んでいなければ、最初に映画を見ることをお薦めします。

で、原作は無理に読まなくても良いかなと。^^;

原作をすでに読んでいる場合、

「こいつをどうやって映像化したのだろう…」

と、ほぼその思いだけで見ることになると思うのですが、これに関しては冒頭の1分で

「なるほど… それでいけちゃうんだ」(^^)

という感じの出オチになります。

私がそうでしたし、それでも楽しめますが…

予備知識なしでアイドル映画だと思ってみるのがおそらく一番良いでしょう。

映画ならではの文法やお約束を実にうまく使った秀作に仕上がっています。

ま、そう思ってみると、このやり方で成立することを発見してしまえば、この原作は極めて映像向きであることにも気が付いた次第。

堤監督の手腕に感心いたしました。

正直に言うと、原作自体は個人的に誰に進めて良いものか… とても悩んでしまう作品なのですが、(それでも何かの拍子に売れてしまうのだから世の中はわかりません^^;)映画版は娯楽作品として、どなたにでもおすすめできます。

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