昨夜めずらしく酔っていないW氏からの電話に驚いたのですが、その内容にはもっと驚かされました。
我々マジシャンにとっては奇術家、厚川昌男として知られ、一般の方にとっては、直木賞作家であり、本格ミステリー作家として知られる泡坂妻夫さんの訃報でした。
たくさんの軽妙で洒落たエッセイを残されていますが、実際にお会いすると、そういった文章から垣間見られるお人柄そのままの、実に気持ちの良い方でした。
2004年に氏の名前の施された賞をいただけたことは、私にとって本当にうれしく、ラッキーなことでしたが、そのあとは残念ながらお会いする機会がありませんでした。
今年40を迎える今だからこそ、お聞きしたい事や、お話してみたいことがたくさんあっただけに、本当に残念です。
先日お亡くなりになられた、福田繁雄さんとほぼ同世代、75歳での永眠でした。
私たちファンは、わずかひと月の間に、それぞれのジャンルに巨大な足跡を残した、偉大なトリックメーカーを、立て続けに二人もなくしたことになります。
告別式は7日に池袋で行われるそうです。
心よりご冥福をお祈りいたします。
もう少し落ち着いたら、印象深いエピソードなどもご紹介していこうかと思います。
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