先日mMLチェックで、菅又氏と歓談した際「マッチボックス・ペネトレーション」という商品に関する話がでました。 ※菅又氏のmMLブログを参照のこと
実はこのタイプの話はよくあることで、情報過多すぎる現代においては、今後もどんどん増えていく問題だろうと思います。経験を冷静に積み重ねることで、マジックにおける 「現象と方法論とのバランス」 といった、基本セオリーを(なんとなくでも)つかんでいる方であれば、すぐに気づくはずの問題も、マジックに取り組みはじめたばかりでは 「分からなくてあたりまえ」 ですし、さらにいえば、結構経験をつんでいるはずの人でも、この手の「うっかり」(……だといいのですが)はよく見かけます。
ところで、そもそも「商品のタイトル」というのは、「売るための分かりやすさ」が基本であるため、上記のような「演じる人のための」細やかな配慮や、オリジナルの考案者の「コンセプトが生かされていない」といったことは結構多いものです。
販売する際の対象者が、はっきりと絞られている場合は問題ないのですが、幅広い客層に販売する商品の場合は、常におこりえる問題でもあり、正直難しいところです。
ちなみにmMLの作品タイトルや、サブタイトルは、比較的最近発表された(よほど)有名な作品でない限り、菅又氏に(観客からの見た目を重視したもので)おまかせしております。もちろんチェックはしていますが、たいていはそのままGOサインをだしています。すでに内輪の人間なので、手前味噌になってしまいますが、良いセンスを持っていると感じています。
ついでにタイトルこそ変わらないものの、諸事情により、元々のコンセプトを崩さざるを得なかった作品として、テンヨーで発売された「スパークルアイ・デック」があります。
これは、私も開発にかかわった、フォーサイトの「新・スパークルアイ」を、テンヨーが販売することになったとき、経費をおさえて単価を下げたいとの理由から、本来付属していた道具をカットし、結果的に演者の負担を増やすことで「その穴」を埋めています。したがって、もし実践で使用することをお考えでしたら、まずは「新・スパークルアイ」をオススメしますし、そしてこのタイプのトリックに興味をもたれたら、「スパークル・アイ2」がいいでしょう。
いずれにしろ、このような「あいまい」なタイトルであれば、少なくとも変な勘違いはおこらないんでしょうね…… (・・?
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