mMLとは

マンスリーマジックレッスンの略です。

……それはさておき、先日書かせていただいたことが、当レッスンの「大前提」なのですが、今回はもう少し細かい部分について触れておきましょう。

ゆうきは「mML」以前にも、映像による教材を製作しておりますが、例えばUGM社の「ワイズ・ワークス」や、フォーサイトの「トランプの友」シリーズは、自身の作品集といった意味合いが強く、当然ある程度の上級者を対象としたものです。

ただし、コチラは当然のつもりでも、この情報過多の現在において、そーいった肝心な部分は伝わることなく「やさしくて、どなたにも演じられます」といった宣伝文句や、さまざまなレビューによってあおられ、買ってしまってから(様々な専門用語や、そーいった点における、ある意味不親切な説明に)困ってしまったという方も多いことでしょう。

その点「mML」は、そもそもが「基礎固め」「実践」をコンセプトにしているため、これから長い目で「クロースアップマジック」を趣味としていこうと考えている方、我流で今まで楽しんできたけれど、改めて基本を身に着けてみようとしている方などにとっては、悪くない教材であろうと思っています。

逆にいうと「mML」の内容の九割は、ゆうきの作品ではないので、古典的な作品については、なるべく余計な味付けはしないように、常に心がけて解説しております。

そのつど原典については触れるようにしておりますので、なるべくご自身でマメにチェックされることをオススメいたします。

なお、ちょっとだけカードマジックをかじってみたいという方には、無理に継続する必要はなく、1~3号くらいだけでも、充分に楽しんでいただけるんじゃないかとも思います。

最後に、製作サイドにとって一番大変なのは、ライブ映像であるということをいっておきたいと思います。

多くのレクチャービデオや、テレビを見てもお分かりかと思いますが、マジックは一度見てしまったら、二度目は本当のリアクションが(ナチュラルには)できないのです。

このような教材の作り手としては、マジックの持つ本来のパワーを少しでも視聴者に伝えたい為(書籍で一番表現できないことでもありますからね!)ライブ映像にこだわりたいのですが、基本的に一発撮りというのが条件となりますし、メンバーの頭数も必要となりますから、とにかく大変なのです。

アメリカの「L&L」社のように、世界をマーケットにできれば予算も掛けられるのでしょうが、そのためには最低でも5000本の売り上げが必要かと思われます。

例えば私も製作に参加している「ふじいあきらのカードマジック事典アンソロジー」は、大手の会社が一般向けとして販売しており、実際それに近い数を売り上げていて、ライブの部分は5~6人の観客を3回完全に入れ替えて撮影し、反応の良かった回を採用しています。しかしあくまでも「マジックワールド」だけを対象とした、大抵の国内で製作された教材は、そこまでの予算を掛けられる訳もなく(まあそれ以前に志の低さの問題も大きいんですが……)そーいったことを考えると「mML」は、かなりがんばっているのではないかと思います。

ということで、会員のみなさまには、末永くお付き合いのほどよろしくお願い致します。そして菅又さんをはじめとする、編集スタッフのみなさん本当におつかれさま!

とりあえずこのクオリティを維持できるようにがんばりましょう。

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