《マジックブームが来る!?》 と題する9月13日付けのゲンダイネットの記事の中で 『昨今のマジック番組は、腕前を見せつけるだけでは視聴者は納得しません。その後で、チラッと手品のネタを教えなければならないのです。』 という部分に敏感に反応しているブログがありました。気持ちはお察しいたします。
あの記事がどこまでリアルなのかは不明ですが、普段は 「今がブームだなんて思っているのは奇術関係者だけですよ」 なーんて言っている私でも、堂々と 「これからマジックブームが来る!」 などど書かれますと、本当にいろいろな意味で
(^_^.) とか、 ヾ(・・;) などと感じてしまいます。
いや、Aさん (としておきましょうか) が嘆いているようなことに対しては、仕事柄 (少なくとも大抵のアマチュアの方よりは) なれていますし、事情も分かってはいるのですが (理解ではありません) 結局マジックというジャンルに限らず、およそ考えられるすべてのTVソフトにおいて、すでにさんざんやりつくしたことを、なんの 「想像力」 もないままに繰り返すだけで、しかも完成度が高くなるわけでもない…… そういった感覚でもまかり通る、また、逆にそうでないとその世界では暮らしにくくなっている、そのような業界の体質自体が問題なのだと考えます。
残念ですが、TVの世界で最も求められているのは、究極の 《その場しのぎ》 なのです。そしてさらには、その場さえ 《しのげなかったモノ》 をして、初めて 「こけた」 などといっているのが現状です。
※カズ氏の新刊にマリック氏のインタビューが収録されていますが、ここらへんのTV事情に関して話している内容は、結構リアルです。
もし番組が続いているとすれば、それはすなわち 「こけていない」 言い方をかえれば 「視聴率がとれている」 ということです。
視聴率自体がはたして本当にリアルか?という問題は、ここで論議しても意味がないでしょう。少なくとも製作側とスポンサー側がそれを信じている限り、そこでソフトが評価されることは事実なのです。視聴率が良いということは結局 「需要と供給」 の関係となるわけで、《与える側と与えられる側のバランスや良し》 そう考えられてしまうわけです。
視聴率がとれなくなるまでは、同じタイプの番組はひたすら続きます。
ところで仮に上記の記事が事実だとすると (あ、今更ですが記事を読んでいない方には、いったい何のことか分からないと思います。すみません m(__)m ) 製作者側は、こらから本気のモードに入るということなのでしょうか? 記事の内容を読む限り、絶対にそうとはとれないのですが、仮に本当だとしても、記事のようなコンセプトではどう考えても 「こける」 としか思えません。
※まあ私が読む限り、単にページを埋めるための(典型的な)てきとーな記事としか受け取れないのですが…… それを堂々と行うのもTVなのだということで……。
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