テレビでリチャード・ギアとキム・ベイシンガー主演の映画を観ておりました。
二人が手錠で手首を繋がれたまま逃走し、ある小屋で一晩を過ごすしますと、翌朝キムの方に異変が…
なんと前日は着ていなかった上着を着ているのです。
しっかりと腕を袖に通した状態で…
はたしてどうやって着たのか?
マジックの世界では 「チョッキ・タイ」 と呼ばれる、似たようなトリックがありまして、腕を縛られた状態で来ていたチョッキ(ベスト)がいつの間にか裏返っているとか、縛られているのにいつのまにか着ているとか…
たぶん、撮影中は気がつかなかったのでしょうねえ。^_^;
さて、先日のサタデーナイトマジック、おかげ様で大盛況でした。
女性も2名おられましたし、初めて本格的なマジックを見る方も4名ほど。
ご丁寧な感想メールなどもいただきまして、ありがたい限りです。(^^♪
今西君はきっちりと自分の力を発揮しておりましたし、4人のバランスも良かったかと。
無論、それぞれの問題点に関する反省は“懇親会の後で”
ちゃ~んとやりましたよ!
80年代と比較すれば、クロースアップマジックが観られる環境はずいぶんと整ってきているかのようにも思えます。
が、しかし、会場の雰囲気やキャパ、テーブルやイスの高さや素材など、ある程度の条件が整わなければ、演じることのできないジャンルのマジックというものも、多々あるわけです。
今回のサタデーナイトマジックでいえば、吉田さんの 「音叉」 の手順がそれ。
そういった作品を是非ともしっかりとお見せしたかったので、今回は観客を11人にする予定でしたが…
立ち見でも観たいという方が結構おられ、結局20名!
演者が4名ですから、あの部屋に80分の間、24名の人間がいたことに。^_^;
あの演技を座ったままで楽しめるのは2列目まで。
まあ、後ろの方は基本的に常連メンバーでしたから、たぶん工夫してうまいこと観ていただけたのかな…
吉田さん、気の効いた照明も、音楽も、セリフも特にないにもかかわらず… いや、だからこそ引き立つシンプルで美しい不思議さがきちんと醸し出されておりました。
淡々と進むコインと指先との優雅なしらべが、会場の皆さんを魅了しておりましたね。(^^♪
デビッド・ロスの原案自体がすばらしいことは、今さら言うまでもなく、また原案ではメソッドの都合上、かなり説明のセリフが入らざるを得ないことも理解できるのですが、
その分、全体の印象としては少しせわしなくも感じます。
ユージン・バーガーの言うような魔法の瞬間を作り出すためには、やはり情報を少しでも減らした方が良いのでしょうね。
そう言った意味において吉田さんの演技はとても気持ちの良いものでした。
ま、その分カードではお客様を心配させておりましたが。^_^;
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