7回目の 『ともの会EX発表会&ゲストショー』 無事終了致しました。
台風の迫る中、五反田まで足を運んでいただいたみなさん、ありがとうございました。
1部、2部、ともに12名の演技、約100分の(ほぼ)クロースアップマジックショー。
普通、こんなに一度に見たら、疲れて大変だと思うのですが、結構あっという間でしたね。
半分くらいは一般のお客様だったのですが、十分に楽しんでいただけたようです。
ゲストの3人もすばらしい演技でした。
マジックを実際に人前で演じる方のためのワークショップ 『ともの会EX』 は、毎月第2、第4火曜日の19時より、駒込の 『フォーサイトマジックルーム』 で開催しています。
興味のある方は私かフォーサイトまでご連絡ください。
さて、偕成社から発売中の 『たのしいマジック』 ですが、先日ふれたように石田隆信さんからの御感想をいただきましたので、以下に御紹介致します。
ゆうきとも様
こんにちは、石田隆信です。
ご著書を最初から順に拝読させて頂きました。予想とは大幅に異なり、感激の内容でした。いくつかの印象深い点がありましたのでご報告させて頂きます。
最初のマジックの 「さかだちする紙幣」 により、ご著書が単なる子供向きのマジック書ではないことに、まず、気づかされました。子供にもできる簡単な既成 のマジックを集めただけの本ではないことが分かったからです。
この現象のマジックが、こんなにも巧妙で、しかも、面白く演じれるものであったのかと、目が覚める思いがしました。
ご著書に掲載されていますマジックの全てがすばらしく、選び抜かれたものであることが実感できます。そして、各マジックには、楽しく見せる改良が加えられているだけでなく、各作品がペアとなる別のマジックに続けることが出来る配慮もすばらしいと思いました。
また、演者自身がマジックの不思議さに引きつけられる作品が多数含まれているのも魅力的です。その中でも、ストラップやひも、ロープによるトポロジー的作品は私も大好きな作品です。
これらの不思議さは格別で、私とマジックとの最初の出会いを思い出します。
「思ったカード」 に使用されていますジャルゴンの数理原理は、操作の繰り返しで手間がかかるため、私はあまり好きではありませんでした。しかし、この 「思ったカード」 の作品の場合、非常にシンプルで演出面でも工夫が加えられていました。
私が最初に出会ったのがこの作品であれば、もっとジャルゴン原理の見方が変わっていたと思います。
そして 「クエスチョン・マーク」 の作品に続ける巧妙さにも感心させられました。
「消えるボール」 では、初心者には少し難しいと思えるクラシック・パームが取り入れられていました。しかし、今後最も重要となる技法であり、最初の段階から関わらせているのはすばらしいと思います。
「消えるボール」 の扱いがシンプルで無理がなく、これだけでも効果的なマジックであり、これを解説されたことは 「さすが」 と思いました。
「たのしいマジック」 は基本的には小学生高学年を対象にしたマジックの教科書といった思いがします。しかし、このまま大人を対象にしたマジックの入門教科書としても使えます。
マジックの内容が大人にも使えるものばかりであるからです。
また、マジック全体の考え方や、各マジックの見せ方のアドバイスもきめ細やかで、とても参考になります。
ただ、小学生や大人の初心者は、マジックの方法とタネに目が奪われがちで、それ以外の重要な記載まで意識が行き届かない可能性がありそうです。
また、現象を見ずにタネだけを知ってしまうと、過小評価してしまうマジックもありそうです。
ご著書の中で、私が最近よく演じていますのが 「大きくなるハンカチ」 です。「伸びてる、伸びてる」 と、子供たちのあまりの反響に私自身が毎回驚いています。
そういった意味で、出来れば、マジック指導者がいる方が良いわけですが、その指導者への指導要点を示されたすばらしい指導書にもなります。
私は 「たのしいマジック」 を元にして、マジック初心者への指導をしてみたい気にさせられました。
まだまだ感激した点がいくつかあるのですが、長くなりますので、これにて失礼させて頂きます。すばらしいご著書を誠にありがとうございました。
どうです? マジックの好きな方は読みたくなったのでは?
さっそく石田さんにお礼の返事をしつつ、上記内容の転載許可をいただいたのですが、その際に追加の感想もいただけたのでこれも紹介しておきます。
「いくつかのまだまだ感激した点」 についてですが、もう少しだけ付け加えさせて頂きます。
「合計数の予言」 は、9から1の数を書いた紙に丸をつけさせ、大きい数がトップになる3桁を書かせている点が、うまく工夫されていると思いました。
「エレベーターエース」 は、同じ原理を使って、右から2番目のパケットへ4枚のエースが移動する現象を読んだことがあります。
しかし、あまり面白さを感じませんでした。このエレベーター現象であれば演じてみたい気にさせられました。
「グラスパズル」 は 「その1」 だけでも面白いのですが、その上をゆく 「その2」 は、さらに値打ちのある内容です。
「私のまねをしてください」 は、三つの現象がうまく組み立てられています。
ストラップ、ひも、ロープ関係のマジックの全てがすばらしく、私好みのものばかりでした。
「ロープの復活」 もシンプルですばらしい内容ですが、特に面白いと思ったのは、切った後、両手を交差させておまじないをかける部分です。これも使ってみたくなりました。
書けばきりがありませんので、今回はこのぐらいにさせて頂きます。
今後もご活躍を楽しみにしております。
それでは失礼致します。
いやあ~ 本当にありがたいです。 (^^♪
石田さん、ありがとうございました。
マジックの好きなみなさん、お子様へのプレゼントに、
そしてあなたの愛読書に… 是非。 (^_^;)
…あ、そういえば今日 堀内大助君も褒めてくれてたなあ。
サンキューです。
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