先月、駒込の会で打ち上げで、野島君からあるトリックについて質問されました。
「たぶん、ゆうきさんに教えてもらったような気がするのですが…」
そのときはまったく思いだせず、
「ぜんぜん記憶がないけど、よくできてるねえ… 僕が教えたの?」
「いや、まあ、そういわれると自信がないんですけど…」
などと、言った会話があったのですが、さきほど7日のライブのネタをチェックしている際に
「そうだ厚川先生の作品を何点か演じてみよう!」
と思い立ち、すでに自分のハンドリングになってしまって、忘れているオリジナル部分の確認のため、『カードの島』(マジックランド刊)を調べていました。
そしたら…
なんとそのトリックがありましたよ。(^_^.)
36ページの 『整理好き』 なのでありました。
そういえば以前 『奇術研究』 かなにかで読んだ記憶もちらほら… 上記の本は2001年刊行ですし(一昨年、東京堂出版からでた本にも収録されているはず)、野島君に見せたことがあったとしてもおかしくはありません。
たまたまこのようなタイミングでのライブ予定がなければ、おそらく、しばらくの間は気がつかなかったことでしょう。
私は本を通して高木先生から多くのマジックを学びましたが、氏は残念なことに早く他界され、実際にお会いする機会はほんの数えるほどしかありませんでした。また、それはまだ私が高校生のときでした。
厚川先生のマジックも、その多くは本から学ばせてもらったのですが、私が東京に出てきてから、その世代の奇術家の方で (こちらを奇術家として認識してくれたうえで) そこそこお話をする機会があったのは、厚川さんだけであったかもしれません。
こういった些細な出来事が起こるたびに、氏がほろ酔い加減で、いつでもにこにこしながら奇術を演じてくれたことを思い出すのでしょう。
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