マジックランドの箱根クロースアップ祭に参加してきました。
参加自体が多分10年ぶりくらいではなかろうか? 外国人ゲストはフランスのゲイタン・ブルームとカナダのデビッド・ベン。
デビッドや他のゲストもコンテストも、料理も風呂もすべてが想像以上に良かったのですが、とどめはなんといってもゲイタンです。現在54歳だそうで正に油ののりきったお年頃。
そのすごさは十分に理解していたつもりでありましたが、生で観る事ができて本当に幸せでありました。
仮にマジシャンにとって重要な要素が、アイデア、構成力、演技力の3点であるとすれば、普通はどれかひとつでも80点取れていればたいしたものだと思うのですが、彼の場合はどれもが90点を軽くこえてしまっているのであります。
タマリッツがカードの王様であれば、ゲイタンは自由形の王様……ん、これぢゃあ比較になってないか? どちらも生で見たことのないと言う方にはどのみち伝わらないとは思いますが、タマリッツがカード以外のサロンネタをメインにして演じたらこうなるのかな?ってな感じ。よーするに力のあるコメディアンがジャンルを問わず自分のために作った本物のマジックを完璧に演じまくるといったところでしょうかね? とにかくひたすらパワフルであり、かつすべてが綿密な計算によって成り立っていて、演技力も十分にそこに追いついているというありえなさでありました。
このレベルの方は世界で10人もいないのではないかな?
昨年のレベント、ヨーキムに続いての生ゲイタン、やっぱりマジックはライブですね。
ちなみにmMLの3周年記念号の収録が火曜日にあったのですが、このために遠方から参加していただいた熱心な会員さんもおられ、大いに盛り上がりました。
藤原節が大炸裂で、かなりお得な記念号になりそうです。お楽しみに。
で、実は放送があることも知らなかったW-1の番組(予選ではない方)を先ほど見ました。
まあ、タイトルとか企画そのものとか、今さらなので特につっこみませんが(テレビというのはそういうものです)、たまたまテレビをつけたら放送されていた、バラエティ番組のひとつとして見れば、なかなかおもしろかったんぢゃないかと。
おかげでファン・マヨラールも久しぶりに見られたし。
まあ、マジック番組に限らず、作り方そのものに関しては、2時間ものはビデオ等で早回しでもしないと最後まで見てられないのですが……。
トリックだけでいえばアンジェラのパテオフォースの使い方や、ヨウコのエッグスタンツとカード当ての組み合わせはおもしろかった。 これがご本人のアイデアであればさらにすばらしいし、良い先生や師匠につけば化けるかもしれない。
先ほどの3点の要素に関してですが、マジシャンにとっては、実は一つ目より二つ目、二つ目より三つ目がはるかに難しい。
マリックやマヨラールは別格としても、こういったメンバーでショーらしきものを構成するときは、実は 『テレビ番組』 というカテゴリーだからこその部分もあるわけです。
まあ、でもやはり個人的にはライブが好きですし、それが本来のマジックだと思っているんですけどね。
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