変わるのですよ

もはや古典となった感のあるダロー氏のパケットトリック

『カードボード・カメレオン』

単純にスライハンド部分の難しさがあり、その部分でのやりがいを感じている方はたくさんおられると思うのですが…

それ以上に難しいのは、実際の演技の際、できれば面白く、ハッピーに、少なくとも最後まで観客が退屈しないように演じることです。(^^;)

裏の仕事量が多い(まあ、多すぎるといってもよいのでしょうね)という部分は、この際見ないことにしたとしても (^^;) 起きる現象、すなわち観客が感じる部分の構成だけに注目すると…

決してベストの構成ではないことに気が付くはず。

実はこういうことはマジックの世界ではよくあることでして、

弱点があることは重々承知の上で、それ以上に良い面、新しい面を、マジックの世界でシェアするために発表し、販売するわけです。

その点において『カードボード・カメレオン』も、当時エポックメイキングだったのです。

ダロー氏が素晴らしかったのは、マジックの技法や発明、構成などのスキルレベルが高かったこと以上に、その明るいキャラクターやひょうひょうとした演技スタイルでした。

氏であるからこそ、ギリギリ成立するのだろうな…

そう思えるトリックがいくつかありましたが、多くのトップマジシャンがそうであるように、氏は販売から10年、20年たっても、さらに改良されたバージョンを発表して、実践派のマジシャンたちを驚かせました。

そんな中で『カードボード・カメレオン』は、上記のような進化、もしくは単純化されたバージョンがなかったような気がします。

もしかすると…

『オッド・クワッド』がそれなのかもしれませんけどね。(^^;)

能書きが長くなりましたが、今年の春から私のHP限定商品として販売している

『ショートショート・カメレオン2』

このトリックは、2017年にダローが元気であったら、こういう構成もあるのだろうな…

もし今ダローが私の『ショートショート・カメレオン』(96年構成)をいじったらこうなるのではないかな…

そんな思いもあって構成した作品です。

ちなみに原案の解説書付きのお得なセットは、あと2点のみとなりました。

スライハンドのスキルレベルでいうと、ダローのカメレオンが10ならば、私の方はせいぜい3といったところです。

実際の演技もダローを10とすると、私のは5くらいかな (^^♪

興味のある方は是非。

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